
こんにちは! With your Bicycle Life. Akiです。
今年の夏は暑いですね。だだでさえ盆地で湿気が多く暑さがひどい熊本も、今年は異常な湿気と暑さで昼も夜も冷房をつけていないと死にそうです。
私の家の千代丸は、うっかり冷房をつけずに外出して帰ってきた時には、熱中症にかかってしまっていて、私を見た時に喉が乾いたらしく口を大きく開けながら私を見たときの顔は、まるで鬼のような形相で、私はとても驚いて、慌てて泣きそうになりながら冷房をつけて千代を冷やしてあげました。
写真は、すっかり元気な千代丸です。(メスで、こう見えておばあちゃんです) お盆も過ぎ少し涼しくなりましたが、今年は私は海にも山にも行き損ねて、ちょっぴり悲しいです。
ではでは本題。今日はオールドファンには憧れのブランド、最近の人にはファッショナブルで人気の高いブランドである、「cinelli(チネリ)」についてご紹介します。 (以下、敬称略)
cinelli(チネリ)
写真:ロードバイクライフ vol.2
チネリはイタリアの自転車メーカーです。 1937年から1944年までプロ自転車選手であったチーノ・チネリ(Cino Cinell)により1948年に設立されました。
力道山
1960年ごろ、自転車好きでしたが体力がありすぎるために乗る自転車、乗る自転車が簡単に壊れてしまい、ついに国内で乗る自転車がなく困っていた力道山が、イタリアに行った際にチネリを見かけ、実際に乗って見たところ
「ハンドルをギュッギュッとねじっても壊れなかったから買ってきた」
という有名な逸話があり、イタリアで自転車を買って力道山が日本に持ち込んだことで「チネリ」はとても有名な自転車になりました。
当然、当時のチネリは「高嶺の花」。『チネリ買うために畑売った』なんていうコレクターがいた(らしい)くらいの垂涎ものでした。
その4年ほど後の1964年に東京オリンピックの際に上野の老舗自転車店、横尾双輪館の横尾明が外国選手が使用している自転車の写真集を作成したのをきっかけに広く知られるようになりました。
イタリア自転車メーカーの「御三家」
昔はチネリといえば、コルナゴ、デローサと並び、イタリア自転車メーカーの「御三家」と言われるほど有名な自転車でした。
東京オリンピック
1964年10月の東京オリンピックは、前年に行われたプレオリンピックで、男子ロード代表の大宮政志が優勝した翌年の年に当たります。
否が応でも大宮政志の東京オリンピックでの優勝に期待が集まりました。
日本では自転車競技の黎明期であり、各社が走力をあげて競技用自転車を作り上げたものの、その品質は海外に遠く及ばなかったため、日本チームは、海外の選手たちに最も愛用されていた、チネリのスーパーコルサを用意したのです。
週
写真 ロードバイクライフ vol.2
あえなく大宮は本戦で集団ゴールに沈みましたが、今でもメルクスと対等に渡り合った日本最強の選手として、スーパーコルサと共に人々の記憶に残りました。
チネリの名声の確立(1960年代)
1956年、カンピオニッシモ(最高のチャンピオン)として知られるイタリアの英雄ファウスト・コッピは、長年在籍していたビアンキからフィオレッリというチームに移籍しました。
しかし、そのチームの使用していた自転車のクオリティがビアンキに遠く及ばなかったため、困惑したコッピはチネリにフレーム依頼をし、所属チームのカラーに塗装して使用していました。
現代では、契約上こういうことはあまり起こりませんが、当時はしばしばこういうことが行われており、その噂は広く知れ渡り、 「ファウスト・コッピと同じ自転車に乗りたい」 と、チネリの元に世界中からオーダーが殺到しました。
これによって、チネリの名声は一流ブランドとして確立したのです。
完成したスーパーコルサのフォルム(1970年代)
東京オリンピックも過ぎ、1970年代は、他社がプロチームのサポートで名をあげていたのに対し、チネリはプロへのフレーム供給は一切行わず、主な顧客はアマチュアのトップ選手と一般ユーザーでした。
この頃のチネリは実に活発で、以前から展開していたハンドルバー&ステム、プラスチックベースのサドルはロードバイクの標準装備になっており、1971年には他者に先駆けてM71というビンディングペダルまで作り上げていました。
写真 ロードバイクライフ vol.2
スーパーコルサのフォルムが完成されたのもこの頃になります。 泥除けの必要性がなくなったため、カンパニョーロはブレーキを現代の寸法と同じショートアーチに変更し、スーパーコルサもブリッジ半径が極限まで詰められるようになりました。
1980年代のチネリ
1977年に、初代経営者のチーノ・チネリは一線を退きました。工房は息子のアンドレア・チネリが後を引き継ぎました。そしてコロンバスの社長であったアントニオ・コロンボと一緒に共同経営に乗り出したのです。
レーザー
アンドレア・チネリは、引き継いだ後の1986年頃まではチネリに在籍していました。その頃、アンドレア企画の元、レーザーが製作されたのです。
写真 ロードバイク vol.2 チネリ LASER(レーザー、イタリア語読みだとラザル)
レーザーの製作者はビルダーの鬼才「アンドレア・ペゼンティ」をリーダーに、当時のイタリア国内で最高の職人が集められました。その中には、天才ビルダー「マリオ・ロッシン」も名を連ねていました。
レーザーは、世界記録やワールドチャンピオンを量産し、かつデザインも優れ、総生産数がプロや各国代表チームへの供給も含め600台しか製作されなかった名車で、1989年には、ミラノのショーで発表され、その洗練されたデザインによって来場者の度肝を抜いたのです。
レーザーの素材は鉄であるため、その製作の難しさは想像以上で、その芸術性の高さからニューヨーク美術館に所蔵されています。
写真 Instagramより
アントニオ・コロンボとアンドレア・チネリの対立
前述のとおり、チーノから息子のアンドレアが工房を引き継ぎ、アントニオ・コロンボが共同経営者となり一緒にやっていましたが、1986年に伝統路線のアンドレア・チネリと近代化路線のアントニオ・コロンボは対立し、アンドレア・チネリは会社を出て行ってしまいました。
近代化路線のチネリ
アンドレア・チネリが去った後のチネリは、それまでとは全く違う雰囲気に生まれ変わりました。近年のチネリといえば、アーティスティックかつポップなテイストに生まれ変わり、現在の経営者のアントニオ・コロンボの柔軟な発想の元に世界に新風を送り続けています。
その後のLASER(レーザー)
その性能・芸術性・数々の伝説・台数の少なさから、今でも高値でコレクターが取引する『LASER』、現在はなんと、カーボン素材で復活しています。
ビルダーのアンドレア・ペゼンディ、デザイナーのアントニオ・コロンボからなる、当時のチームを再結成。再び限定生産しています。 その名も『LASER MIA(レーザー ミア)』。 「現代にLASERがあってもおかしくないだろう?カッコいいじゃないか。」そんなアントニオ・コロンボの声が聞こえてきそうです。 保存保存 保存保存 保存保存
写真 Instagramより チネリ・スーパーコルサ
🇯🇵Junichiro🇯🇵さん(@iyorinbikes)がシェアした投稿 –
写真 Instagramより チネリ・スーパーコルサ
下が チネリ イタリアの公式サイトになります。
下記が
Cinelli Japan 
みなさま、いかがでしたか?
今日は、チネリについてのご紹介でした。 この記事は、何日間か資料を集めて書きました。
私にとってはとてもハードルが高く、難しく、最後にYOUさんの監修のもと書き上げています。
スーパーコルサっていいなぁと心密かに思い、いつかYOUさんのお店に並んだらどんなに素敵だろうと思いました。(並ぶわけないだろう 笑 byYOU)
チネリのスーパーコルサ、いつか実車が見てみたいですね。
この間、YOUさんのお店にお手伝いに行った時に、看板を書かせてもらいました。
カラフルにカラフルにもっとカラフルにという、YOUさんの激励のもと、なぜかペンの本数が増えていて、できるだけカラフルに書いたつもりでしたが、今のところこれが限界のようです。
YOUさんのお店は、今、クリアランスセール(20%OFF~)を行なっておりますので、ぜひ、お店に遊びに来てくださいね。私も週に1回平日にいますよ!
ずっとお店中を掃除してます。
自転車も一台一台ピカピカに磨いております。
お盆前は、草むしりもしました。 最近はペンナローラの自転車も増えてとてもいい自転車が揃っています。
キャノンデールのマウンテンバイクのずっと憧れていた超高い自転車が売れてそれが組み立てられた時には、感動して写真をパシャパシャ撮りました。
YOUさんとのおしゃべりも楽しいのでぜひ来てくださいね。
ではでは、With your Bicycle Life. デザイン担当Akiでした。 また次回! 保存保存 保存保存 保存保存 保存保存 保存保存
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